自然体験

【写真解説付き】葛の蔓から繊維を取り出す方法|植物繊維で紐を作ろう

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今回は、「葛(クズ)」の蔓から植物繊維を取り出す方法と紐の作り方を解説していきます。

最悪、鍋と火と水さえあれば植物から紐を作ることができるのでいざという時に役立つかと思います。

ご存知の方がいらっしゃるかもしれませんが、ニコニコ動画で有名な「カメ五郎さん」が配信した「多摩川自給自足生活その4」というタイトルの動画内でも、葛の蔓から紐が作られていました。

植物から丈夫な紐を作ることができれば、いかだを結ぶことや魚の網を作ることができます。サバイバル環境下においては、「紐」を作るスキルはきっと役立つでしょう。

また、「木質化した茶色い蔓」と「青々しい緑の蔓」の両方から植物繊維を取り出して、出来上がる紐の特徴についても比較してみました。

これから無人島サバイバルをされる方は是非お読みください。

葛の蔓から繊維を取り出そう(木質化した蔓の場合)

【手順➀】まずは葛の蔓を採取する

木質化した太い葛の蔓は根っこに直結しているため、人力で引っ張ってもビクともしません。

園芸バサミやナイフで、根っこや余分な枝を切り落として、出来るだけ長い蔓を採取しましょう。

とりあえず3つ確保できたので、グルグルとクリスマスリースのように巻いて持ち帰ります。

【手順➁】蔓を叩いて、「外皮」「芯」「内皮」に分ける

 できるだけ硬いもの(ハンマーなど)で堅い蔓を叩いて、外皮を剥いてください。

一番外側の外皮を剥くと、内皮とその内側にある芯があらわになります。

上の写真に写る左側が最も内側にある「芯」です。後述しますが、硬すぎて紐には適さない素材でした。

上の写真に写る右側が「内皮」です。この後「紐」になっていく繊維ですね。

この次の工程は、「木灰を混ぜた鍋で茹でる」というものなのですが、時間の都合上ですぐに茹でることができない場合は、水をいれたバケツの中に入れて乾燥するのを防ぎましょう。

【手順➂】木灰を混ぜた鍋で2時間茹でる

蔓を茹でることで、「アク抜き」と「殺菌」を行います。

しっかり茹でないと、不純物が残って、後々繊維が腐る原因になるので注意しましょう。

また、木灰を入れる理由ですが、灰はアルカリ性なので一緒に混ぜて茹でることでアルカリ性が繊維を柔らかくする効果があります。

ガリオ
ガリオ
じゃあ茹でていこう

グツグツ…

~2時間半経過~

【手順➃】茹でた蔓を取り出して水でキレイに洗う

ガリオ
ガリオ
熱々なのでトングを使うよ

ある程度綺麗に出来たらOK

【手順➄】内皮の中で堅い部分を取り除く

上の写真に写っているのは先ほど茹でていた内皮なのですが、ここで硬い部分と柔らかい部分に分かれていたので硬い部分を取り除くことに。

木質化した蔓では、内皮の中でも硬い部分が出てきてしまうようだ。

内皮の内側にある茶色っぽいのが柔らかい方なので、その部分だけ採取。外側の黄色っぽいのは捨てます。

剥がしていく過程で、節がある部分で繊維が途切れてしまいますが、ある程度の長さがあればまた結ぶことができるので取っておきましょう。

【手順⑥】適当な細さに割いていく

自分の用途に合わせて適当な細さに割いていきます。

絡まないように巻いてみたりする

【手順⑦】湿っているうちに三つ編みで丈夫な紐にしていく

左から順に、太い繊維→細く割いた繊維→三つ編みにして作った紐

木質化した蔓から取れる繊維はガサガサしているので、湿っている方が滑りが効いて結びやすいです。

ここでは三つ編みの結び方は説明しませんが、ミサンガを編むように3セットの繊維を結んでいくと丈夫な紐になります。

葛の繊維から作った紐の完成品

蔓を採取した時、左手に持っていた蔓の塊から作られた紐たちです。

ざっとですが、2mサイズが5本、1.5mサイズが6本、1mサイズが9本程度採取できました。

総量でいうと、28m分の紐を作れたことになります。紐はすべて三つ編みしているので、1本の長さでいうと84m分です。

労力の割には少なめですが、これだけあればできることが増えますね。

木質化した茶色い蔓から作った紐の特徴

茶色い蔓から作った紐の特徴ですが、青い蔓から作った紐よりも明らかに丈夫です。

ですが肌さわりは悪くガサガサしているため、葛布作りには向いていません。

木と木を結んだり、釣り糸にしたりする分には十分だと思います。

それではお次は「青々しい緑の蔓」から繊維を取り出してみましょう。

葛の蔓から繊維を取り出そう(青々しい緑の蔓の場合)

伝統工芸として知られている「掛川手織葛布」では、こういった緑の葛の蔓から取り出した繊維を使っています。

今回僕が紹介する繊維の取り出し方では、発酵させる手順を省いていますがご了承ください。

【手順➀】外皮を剥かず丸ごと2時間茹でる

木質化していた蔓では、茹でる前に叩いて外皮を剥いていましたが、青い蔓は茹でれば外皮を剥くことができるので丸ごと茹でます。

【手順➁】水洗いする

茹で終えたら水でしっかり灰汁を落とします。

【手順➂】ハサミを使って外皮をこそぎ落とす

緑の蔓は茹でると外皮がゆるゆるになるので、ハサミなどエッジのある道具を使って外皮をこそぎ落していきます。

外皮を完全にこそぎ落すとこんな感じです。

【手順➃】芯を取り出す

左から、茹でたばかりの蔓→芯→外皮→内皮(水に浸かっている)

外皮を取り除いたら、内皮の内側にある硬い芯を取り除きます。

外皮と芯を取り除いたら、内皮の感想を防ぐために水に浸けておきます。

【手順➄】内皮の中から硬い部分を取り除く

やっと内皮だけになった!と思いきや、まだ硬い部分があるみたい。

上の写真の手前に写る茶色い皮は強度が無く、丈夫な繊維には適していないので取り除きます。

取り除くとこんな感じ

茶色い皮は捨てます。

【手順⑥】三つ編みにして紐にすれば完成!

まずは、絡まってしまった繊維を1本ずつほどいていくよ(結構めんどくさかった)

集合体恐怖症の方はごめんなさいって感じだけど、水の中でゆらゆらしながらほどいていくと意外と絡まずに抜けうるよ。

ほどいた繊維を三つ編みにして紐にすれば完成です。

青々しい緑の蔓から作った紐の特徴

木質化した蔓かた作った紐(上)青々しい緑の蔓から作った紐(紐)

正直言って、木質化した蔓から作った紐より細く、強度はないです。

ただ、肌さわりという点では、比較的柔らかく布製品として向いていると思いました。

葛の繊維を使ったパンツを作ってみた

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透け感が素敵!葛の繊維から出来る100%植物由来パンツを作って穿いてみたこんにちは、ガリオです。 https://hermit01.com/kuzu-turu-plant-fiber-string/ ...

今回作った紐からパンツを作ってみたので、良かったら何かの参考にしてみてください。

最後に

今回は、「葛(クズ)」の蔓から植物繊維を取り出す方法と紐の作り方を解説しました。

まだまだ初心者レベルなので職業にされている方に見られたら怒られそうですが、植物から紐を作れるということを体験できて純粋に楽しかったです。

生活の原点に戻れるといった意味でも、こういった自然体験は楽しいので続けていきたいと思います。

おわり

ガリオ
ガリオ
そんじゃさいなら!
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