こんにちは、ガリオです。
僕は令和1年度のクリスマス(12月24日・25日)2日間を使って、161cm、20.1kgのアカエイを釣り上げました。

こいつを釣り上げたときの様子は、YouTubeを始めた動画の1発目としてUPしているので興味ある方はぜひご覧ください。
実はエイの口を保存していました
アカエイは2枚貝やカキ、イガイなどの貝類をかみ砕くことが知られているため、その丈夫なアゴに興味がありました。
色々忙しくてすぐには手を付けられ中なかったので、大量の塩と共にジップロックに入れて家の外に置いて保存していました。(たぶん2週間くらい置いてた)
塩漬けにしていたためか、あまり腐敗しておらずそこまで臭くなかったです
アカエイの口で骨格標本を作ってみよう!
アカエイの口から骨格標本を作るのは初めての試みなので、手探りでやっていきます。
【手順➀】鍋で茹でて大幅な除肉を行う
エイの口を取り出す際に口の周りの肉ごときったので、とりあえず大幅な除肉を行うのが手っ取り早いと思います。
もし手元にナイフやメスがあるならそれでもかまいませんが、茹でてしまった方が骨の中の脂なども取り除くことができるのでおすすめです。
沸騰した鍋で3時間ほど茹でて、ある程度冷めたところでゴム手袋して口をゴシゴシ揉めば周りの肉はキレイに取れます。
エイはサメと同じ軟骨魚類だけど、サメにような鋭い牙があるわけでは無い。
ただ、硬い貝類などをかみ砕くには適した形であるように見える。
エイの口は体の下半面に付いているのであまり見る機会がないかもしれないけど、こんな感じで付いてるよ。
ちなみに目に見えるのは「鼻孔」です。
【手順➁】メスで細かい除肉を行う
このメスは本来、専用の鉄の棒にさして使うのですが、手元になかったのでそのまま使いました。(あんまり真似しないでね)
細かいところまで除肉するとこんな感じ
【手順➂】ハンドソープでキレイにしよう
若干臭うので、消臭の意味を込めたハンドソープで洗浄していきます。除菌もできるしね。
ふやけさせたことで、さらに細かい膜の残りカスがでました。
【手順➃】ボンドでくっつける
瞬間接着剤やれば一瞬なのですが、失敗したときにやり直しがきかないのであまり好きじゃないです。
ボンドはすぐにはくっつきませんが、水に溶けるので失敗してもやり直せます。
人生と同じですね。
エイのアゴは何かで固定しないとすぐ離れてしまうので、そこは各々で工夫してください。
完成!アカエイの口の骨格標本
途中、ボンドがずれてなかなかくっつかなかったり、骨にひびが入ったりしてめんどくさくなりましたが、なんとか形にすることができました。
握るとメリケンサックみたいになる
下あごの曲がり具合が指にフィットして、良い感じのメリケンサックになる。
原始時代のヤンキーはエイの口でケンカしてたのかもしれない。(ぶっちゃけめっちゃ軽いのでもろいです)
今回の失敗・改善点・新たな発見
今回の作品をよく見ていただくと分かるのですが、「骨のヒビ」が多いですよね。
茹でて除肉した時からすでに2つほど骨がひび割れている個所がありました。
原因としては、硬骨魚類の骨と違い軟骨魚類の骨はもろい。という特徴にあると思います。
また、エイの口の骨の中には僕が思っていたよりも多くの肉があり、乾燥させたときに中の肉も一緒に乾燥し、外側の骨を内側へ引っ張ってしまったように考えられます。
結果的に多くの骨のヒビ割れを作ってしまった。
一般的な哺乳類の骨ではそういったヒビ割れを経験したことはありませんが、この写真をアップしてよくみてください。
口という1つの骨ではなく、小さなセルのような骨がいくつもいくつも繋がっているように見えませんか?
僕は他の軟骨魚類の骨をこのようにじっくり観察したことがないのでまだはっきりしたことは言えませんが、少なくともアカエイの骨の構造は小さなパーツが繋がってできている。
だから構造自体が弱い。よって簡単にヒビが入ってしまう。
そう結論付けることにしました。
これは失敗であり、新たな発見です。
まだ次はどのようにして改善するか答えは見つかっていませんが色々試してやっていきたいと思います。
おわり!