この記事では、過去問20点からスタートした僕が合格した生物分類技能検定3級の勉強法についてご紹介します。
- 試験に向けて何を勉強したらいいか分からない
- 以前受けたが落ちてしまった
- どのくらい勉強すれば受かるのか知りたい
- どんな参考書を買えばいいか分からない
そんな初心者の方に向けて詳しく解説していきます!
今回ご紹介する勉強法は、試験まで6か月ほどある方向けです。ゆっくりじっくり知識をつけていく方法なので試験まで時間が無い方にはおすすめ出来ません。
また、再現性は100%ではないのでその点ご了承ください。
生物分類技能検定の過去問や参考書まとめこちら
合格率を上げる4つの勉強法
自分は初めて過去問を解いたとき20点でしたが、これから説明する勉強法を続けたら合格することができたのでみなさんにも共有したいと思います。
【勉強法①】なにがなんでも過去問を解く
合格率を上げたければ、過去問は必ず解くべきです!
過去問には、「問題集」と「解説集」の2つがあります。
両方を購入することをおすすめします。
また、最新版の過去問には直近過去5年分の試験が掲載されているので、その傾向を知るには十分です。
理由は、この試験の範囲がべらぼうに広いせいで、過去問を解かないと試験内容と全体像が全く分からないからです。
【過去問のメリット①】生物分類技能検定の問題傾向が分かる
「いったいどんな問題が出されるのか?」といった疑問を解消できるので、過去問は必ず解くべきです。
3級は植物から動物まで広く浅い知識が求められます。
過去問を実際に解くことでその感覚をつかんでほしいのです!
ちなみに、大まかですが大問の構成はこうなっております。
- 分類と形態に関する問題
- 生態に関する問題
- 生物の一般問題
- 実物を用いた問題(スケッチ)
【過去問のメリット②】よく出される問題が分かる
「範囲が広い」とはいっても、同じ問題が出されることがあります。現に僕が受けた平成28年度の問題に、過去問で出てきた同じ問題が出ました。
これを知っていると知っていないとでは、わずかですが得点が変わります。
【過去問のメリット③】現在の自分の力量が分かる
例年の生物分離技能検定3級の合格率は40%前後です。
「まぁ簡単だろ」と高をくくってあまり勉強せずに受けると試験に落ちます。現に100人受けて50人以上は落ちてしまっているのが現状です。
僕は、過去問を初めて解いた時100点中20点でした。ここで、その時の自分の実力を知りました。自信があるのであれば問題ないのですが、「自分の実力は?」と不安ならば、一度受けてみることをおススメします。
【勉強法2】過去問での間違いをノートにまとめる
過去問で間違えた問題及び知らなかった単語などをすべて調べてルーズリーフにまとめます。(これがめっちゃ時間かかります)いわば、自分専用の苦手分野辞書を作るのです。
実際に作ったものがこちらになります。
最終的には、6か月かけてのんびりじっくり作りました。
平均で考えると1日30分~1時間ほどの時間を製作に費やした感じがしますね。
今考えると完全に自己満の世界です。ですが、結果的に合格したのでその要因の一つとして考えられます。
間違いをまとめて良かった2つの点
- 苦手分野をまとめることで暗記の時間を短縮できる
- テスト前の直前暗記に超役立った
【勉強法③】生き物の絵を描いて覚える(スケッチ対策ではない)
結論からいうと、ぶっちゃけここは重要ではないです!これやるくらいなら過去問か図鑑読み込んでください。(ただ一応やっていたことなのでお伝えします)
生物を描くことは【生き物を知る】という点において非常に重要です。
手足が何本あるのか?から始まり、実際の羽の色は?葉の形は?大きさは?
などを考えながら生物の体を捉えていくと自然とその生物が記憶に残り、さらには理解しやすくなります。
僕の絵は特別上手なわけではありませんが、こうして書いていくうちに生物の理解も絵も上手になっていきました。
絵を描くのが嫌いな方は、実際に本物の生物を目にする機会を増やすと良いと思います。
リアルでもネットの動画でもなんでもいいので一つ一つ調べてみて下さい。
過去問を解くだけでは分からないことが見えてきます。そして、なにより絵を描くと記憶に残りやすくなります。
こちらが、実際に僕が描いた絵です。過去問を解いていて知らない生物に出会ったときによく描いてました。
【異物同名の生物たち】
異物同名:生き物は違うけど名前は同じ
【ススキ、オギ、ヨシの見分け方】
【初めて見る鳥】
【勉強法④】スケッチ対策で絵の勉強をする
生物分類技能検定で求められるスケッチは、生き物を書くためのスケッチなので少し特殊です。
例えば、「葉」を描くにしても、以下のポイントに注意しなければなりません
- 大きさ、形、葉の厚み
- 鋸歯
- 葉脈
- 葉の有無
- 蜜腺の位置
やってはいけないポイントとして
- 線を何重にも重ねて描く(左下の図)
- 葉脈が繋がっていない(右下の図)
- 塗りつぶす
などがあります。
これらの注意点も過去問に掲載されてるので是非参考にしてください。
追記2022/06/30:スケッチが無い年もあるみたいです(ブログにコメントくださりありがとうございます)
生物分類技能検定の具体的な勉強法の流れ
基本的には
- 過去問を解く(1年前の試験)
- 分からない、間違える問題が出る
- 調べて、ノートにまとめる、絵を描く
- 後で見返す
⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓
- 過去問を解く(2年前の試験)
- 分からない、間違える問題が出る
- 調べて、ノートにまとめる、絵を描く
- 後で見返す
⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓
この流れです。
時間の配分としては、
過去問を1年分解くのには1時間。5年分で5時間
すべての間違いノート作り+お絵描きに5ヶ月。(1日に30分~1時間)
間違いノートを見返す、スケッチの練習に1ヶ月
って感じです!合計約6か月の勉強期間でした!
※お絵描きとスケッチの練習は別物ね。
- お絵描きは生き物を覚えるための雑な絵
- スケッチは試験対策のちゃんとした絵
間違いノートの作り方
ここでは、過去問を間違えた問題をどうやってまとめるのか?を解説します!
追記2022/06/30:これ書いてて思ったのですが、ノートとかルーズリーフみたいなアナログの方法は手間もかかるのでofficeのワードやグーグルドキュメントでの作成をおすすめします。たぶん作業時間が50%くらいカットできます。
【作り方②】ノートに枠組みを作る(ワードやグーグルドキュメントでの作成推奨)
- 間違えた問題文
- 問題の選択肢
- 生物の写真(紙にプリントしたものを切り取る)
- 分類を記す
- 特徴や生態を記す
の5つの項目をノートにまとめるために、手書きでいいので適当に線を引いてください!
実際にはこんな感じになります(割と雑w)
例えば、こんな問題が出たとします。
問題:この中から昆虫でないものを選べ
1.ショウリョウバッタ 2.ダンゴムシ 3.アゲハチョウ 4.カナブン
ちなみに答えは2のダンゴムシです。
名前に”ムシ”とありますが分類学的にはダンゴムシは甲殻類なので、エビやカニの仲間です。
分類や生態はWikipediaに載ってるのでそこから抜粋して下さい。
「Wikipediaの情報は信ぴょう性がない!」と思う場合は、図鑑を購入されることをおススメします。僕は金が無かったのでWikipediaや他のサイトでやりくりしました。。。
もし、他の3つの選択肢(ショウリョウバッタ、アゲハチョウ、カナブン)の生物について知らなかった場合ダンゴムシと同様に、分類と特徴をまとめましょう。
【作り方②】間違いノートに貼る写真の入手方法
僕の間違いノートには、生き物の写真が貼ってあります。
商用利用ではないので、ネットの画像を利用させていただきました。
パソコンを使ってネットで画像を検索する
↓
保存orスクショ
↓
Wordという文章を書くアプリに保存した写真を張り付ける
(Wordに張り付ける際、大きさを調節しないとノートに収まりません)
その張り付けた画面を印刷する
↓
印刷した紙をハサミで切り取る
↓
切り取った写真をノートにテープで張り付ける。
以上のクソ手間のかかる方法で入手します。だから、時間がない方にはオススメできないのです。
追記2022/06/30:印刷して貼り付ける作業があまりにも非効率で無駄が多いので、そのままワードやグーグルドキュメントで作成しましょう。過去の僕にはその頭がなかったみたいです。
生物分類技能検定3級を合格するための参考書・サイト
参考書やテキストの詳しい紹介はこちらの記事をご覧ください
ちなみに淡水魚図鑑ならこれ一択ですね。くらべて分かるシリーズもいいですが、山渓が出している図鑑の方が網羅性に優れていて持ち運びが便利なのでおすすめ。(頻繁に改定してアップデートしてくれるのも嬉しい)
自然環境研究センター(生物分類技能検定を実施している所)が公式発表している参考資料
僕自身が実際に使用したことのある書籍ではありませんが、ご了承ください。
これらのサイトも参考資料として発表されているので、有効的に使っていきましょう。
生物分類技能検定の過去問や参考書はこちら
生物分類技能検定の勉強法まとめ
この勉強法を見て「こんな非効率な勉強法あるか!!」と思う方もいるかもしれません。僕もめっちゃ非効率だと思います。(すべてワードで作成すればよかった)
ただ、僕の場合は時間があった×コツコツ作業が好きという状況と性格だったので、上手くいきました。
もし、「どんな勉強をしたらいいか分からない」という方がいましたら、参考にしていただければ幸いです。というか、僕に効率的な勉強法教えてください~(泣)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
受けた時の記事です
https://gario01.com/seibutubunnruiginoukenntei/
結論!最新の過去問を解こう!!!
生物分類技能検定の過去問や参考書はこちら
すげー!!!!
絵がお上手ですね
ノートの写真が読み応えあってもっと見たくなりました
3級と聞くと簡単そうですがネットで過去問を見てみると難しすぎてびっくりしました
返信が遅れてしまい大変申し訳ございません。最年少だと小学生が受かった記録もあるみたいですが、合格率は40%~50%なのでそれなりに難しいですよね!自分も結構ギリギリでした。
こんばんは
つい先日受験し、三級合格しました
9月に思い立って無理矢理詰め込みだったので、すれすれですが。
がりおさんほど丁寧には出来ませんでしたが、勉強法を参考にさせていただきました。
ちなみに鉛筆で絵を描く実技はありませんでした。
ありがとうございました
わざわざコメントいただきありがとうございます!めったに来ないので嬉しいです(笑)
そして合格おめでとうございます!
自分は効率が悪いのであんな勉強法でも参考にしていただけて大変うれしく思います!