川でガサガサをして魚やカニを捕りたいけど、どんな道具が必要なのか分からない
そんな悩みを抱えている人は少なくありません。
今回は、水生生物や魚を採取することを目的とした漁法「ガサガサ」に必要な道具についてまとめてみました。
夏場は月に3回以上ガサガサをしているので、経験と知識は豊富です。最低限必要なものから、あると便利なアイテムまで全て解説します。
- 淡水魚が好きで捕ってみたいという初心者
- 子供の川遊びに付き合わされるお父さん
- ガサガサに興味がある人
上記に当てはまる人向けの記事だよ。
ガサガサに必要不可欠な道具一覧
網(タモ網とも呼ばれる)

川の中にいる水生生物や魚を捕るための最も大事な道具です。折り畳みできるタイプや網の素材が柔らかいものなど色々あります。
小さくて安価なもの | 100円~1000円 |
少し高価な商品 | ~3000円 |
丈夫で大きいもの | 3000円~5000円 |
大体こんな感じです。ちなみに僕はカストキング(Kastking)社が販売する「マッドバイト(Madbite)」というお気に入りのタモ網を使用しています。
僕が使用しているモデルがAmazonでは在庫切れになっていたので新モデルのリンクを載せておきます。
アメリカの釣り具メーカーカストキング社のオンラインショップでは僕が使っているものと同じものが売られていました。下のリンクがカストキング社の公式オンラインショップページです。
Kastking(カストキング)社の公式オンラインショップページ

さで網

少し値段が高いですが、「さで網」というタイプの大型の網は魚の捕獲率が高く、大物(コイ、ナマズ)も捕まえることができます。
親水広場などでは大きい網は不要

親水広場などでお子さんと小さな水生生物を採取する場合は、小さめの網の方が使いやすいのでおすすめです。
ガサガサにおすすめの網・タモ網まとめ
別記事で、ガサガサにおすすめの丈夫な網や、便利なタモ網についてまとめました。
網の購入で失敗したくない方はぜひこちらもお読みください。

ウェーダー(胴長)

川に入らないでガサガサを行うこともできますが、良いポイントは大体川の奥の方にあるので、ウェーダー(胴長)はあったほうが良いです。
ウェーダーを履く目的は「水に濡れないこと」もありますが、「足を怪我しないこと」の方が大事です。川の中にはガラス片や尖った石、プラスチック片などがあり危険な場所でもあるため、怪我をしてもいい方以外は必ず履くべきです。
作りが安価な商品 | 3000円 |
修理すれば1年以上持つ | ~7000円 |
生地が丈夫な商品 | ~15000円 |
透湿素材の高級品 | ~30000円 |
予算感覚はこんな感じです。初めてなら5000円~7000円レベルの商品が妥当かなと思います。ガチになったら10000円を超えるものでもいいですが、透湿素材のウェーダーはガサガサにはハイスペックかなと思います。
渓流で魚を釣る人などがもっているので、荒っぽい使い方をするガサガサにはもったいない素材だと思います。

僕が1年使用したのが7000円のこのウェーダー(胴長)です。黒ゴム補修材で修理しながらいま1年半を迎えようとしています。初めての人ならこの商品が使いやすいと思う。


2代目がこちらの12000円の高価なタイプです。まだ数回しか使っていませんが、生地がめちゃめちゃ丈夫に出来ているので破ける心配がないですね。さすがに初号機とは違う。
浅い川なら長靴やサンダルでも構わない
水深が20㎝くらいでくるぶしくらいまでしかない場合は、ウェーダー(胴長)はいりません。むしろ周りから見て浮くと思います。
親水広場などでお子さんとガサガサをする場合は、ウェーダーを購入する必要はないので安心してください。
バケツ

捕った魚を観察したり、持ち帰ったりする場合には必須の道具です。百円ショップでも売られているので1つはもっておきましょう。
あったら便利な道具一覧
ここでは、あったら便利な道具について解説していきます。
魚籠(びく)←がさがさガチ勢向け

ガサガサで魚を捕まえると、陸に置いてきたバケツまで戻るのがめっちゃめんどくさいです。
腰にまけるタイプのびくを買えば、いちいちスタート地点まで戻る必要やバケツを持ち歩く必要がないので、ガサガサに集中できます。
1つ1000円ほどしますが、予算に余裕があるなら1つは持っておきたいガサガサガチ勢向けのアイテムです。
個人的には2Lの商品がおすすめです。5Lのやつは水をいれすぎると重くて歩きづらいよ。
手作りした魚籠(びく)→200円

100円ショップで売られているプラスチックボトルとゴムリングを組み合わせた簡易的なびくです。ゴムリングに繋がっている黒いベルトはウェーダーについているものなので、腰ひもがついているウェーダーを買えば装着できます。
ボトルとゴムリングを繋ぐときは、ボトルに荷造りヒモを巻いてそのヒモにつなげましょう。
詳しい作り方は別記事で解説することにします。
お魚観察ケース

水生生物や魚を捕る目的は人それぞれですが、「捕った生き物を観察したい!」という方はお魚観察ケースの購入をおすすめします。
1つ1000円弱するから結構高いんです。でもね、自分で作ろうとするとめんどくさいんですよ。きれいな写真とか撮ろうとしている人はこだわらざるを得ないんですよね~
でも1つもっておくとこんな感じでキレイな姿をカメラに収めることができるからおすすめ




さんざんおすすめしておいてあれなんですけど、僕が買った商品は一部プラスチックが欠けていたので別のメーカーの商品のリンクを貼っておきます。
代用できるお魚観察ケース:冷蔵庫にいれる墨のやつ

一見良さそうなんですけど、角が丸くなっているので写真を撮ると微妙なんですよね。しかもこの墨の商品が600円するという。だったら買った方が良いんだよね~。うん買おう。
完全防水アウトドアカメラ

獲った水生生物や魚を撮影する場合、婚姻色が消えないうちに素早く撮影する必要があります。また、撮影する場所は水場なので万が一落としてしまっても問題カメラが望ましいです。
そんな時におすすめなのが、僕も愛用している「TG-5 Tough」というアウトドアカメラです。

クーラーボックス

捕った魚を持ち帰るときはクーラーボックスがあると便利です。
- 蓋が付いているので水がこぼれない
- 水温が上がりにくいから魚が死ににくい
以上の2点をクリアする容器はクーラーボックスしかないので、車で持ち帰る人や生きたまま持ち帰りたい人は購入をおすすめします。
僕の場合は捕った魚を食べることが多いので、その場で〆て氷を入れて持ち帰るパターンが多いです。やはり夏場などは魚が腐らないので重宝しますね。

実際にこのクーラーボックスで持ち帰ったライギョです。氷締めしながら持ち帰れたので鮮度を保つことができました。
エアーポンプor酸素石

水生生物や魚を生かしたまま持ち帰るときは、水に「酸素」を与えなければいけません。
値段は1000円~1500円ほどで酸素ポンプが売られているので1つ持っておくことをおすすめします。また、かならず電池式のものを買ってください。
コンセント式のやつを買っても移動中はコンセントが無いので残念な感じになります。

金具のフックがついていればバケツにも装着できるので、ガサガサに夢中になっている間に魚が酸欠で死んでしまう事態も避けることができます。
酸素石という、入れるだけで酸素を出してくれる便利な石があるので、そちらもおすすめです。酸素ポンプより安価ですが使い捨てなのでご注意ください。
ゴム手袋

ガサガサでは、大きめの石の裏に隠れている生物を追いやるために石をどかすこともあります。
石の中には尖っているものもあるので、絶対に怪我をしたくない人はゴム手袋の装着をおすすめします。軍手でもかまいません。
暑い日に必要な道具一覧
帽子

ゴールデンウィークや夏場などの炎天下でガサガサを行う場合は「帽子」が必須になります。
夢中になっていると熱中症にかかる危険性があるので必ず持っていきましょう。
タオル

あると何かと便利です。

塩飴(仙豆とも呼ばれている)
僕の周りの人は塩飴のことを「仙豆(せんず)」と呼んでいます。疲れた体に与えると力が湧いてくるらしいからです。
炎天下で行うガサガサにはかなり重要なアイテムなので覚えていたら持っていくと生存率が上がります。
最後に
今回はガサガサに必要な道具について解説しました!
町を流れる川の中には実にたくさんの生き物が生息しており、水中を覗いて見ると新しい世界が広がっています。ぜひこの夏はガサガサにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
川でガサガサを行う際は、各都道府県の漁業権や内水面漁業規則をしっかり守ったうえで行いましょう!
おわり